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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳 (国際)牝(指定) 定量
  • 芝1600M
  • 天候:晴
  • 芝:良

スターズオンアース

戦歴 6戦2勝 生産者 社台ファーム 馬主 (有)社台レースホース
調教師 高柳瑞樹 騎手 川田将雅

取材ノート

 昨年の阪神JF(G1)の上位6頭が揃って出走。他にも重賞勝ち馬がずらりと揃った今年の桜花賞(G1)を制したのは、フェアリーS(G3)とクイーンC(G3)で2着にはなっているものの、重賞未勝利馬のスターズオンアースだった。

 「脚元と体力面を考慮に入れた上で、夜間放牧は合間の休憩を長くするだけでなく、時には短くするなどして常に気を使ってきました」と話すのは社台ファームイヤリングの関森太治厩舎長。そこで精神面の強さが養われたのか、1歳の8月から始まった騎乗馴致でも、大物感溢れる姿を見せていく。

 「厩舎までの帰り道ででは、木立の間を歩かせることもあったのですが、他の馬が慣れない場所に落ち着かない様子も見せる中、人の指示に従って堂々と歩いていた姿には感心しました」(関森厩舎長)

 その後の調整も順調に進み、2歳の8月にデビューすると、10月には2歳未勝利戦で初勝利。その後は複勝圏を外さないレース内容で、クラシックへの階段を上っていく。

 クイーンC(G3)で2着となり、賞金面での桜花賞(G1)出走を確定させた後、社台ファーム山元トレーニングセンターで調整されていたスターズオンアースであったが、明くる日の高柳瑞樹厩舎への出発が決まった3月16日の23時36分、福島県沖でマグニチュード7.4の地震が発生する。

 即座に人馬の安全を確認した山元トレーニングセンタースタッフが次に取った行動は、スターズオンアースの円滑な輸送だった。すぐに動けるように馬運車を待機させるだけでなく、目まぐるしく変わる交通情報もチェック。高速道路が通行止めとなると、他の迂回路を探した上で馬運車を発進させていった。

 「馬運車を発進させて数時間後に、高柳先生からは無事に到着したとの連絡があったそうです。思えば桜花賞(G1)前日にも鞍上を務めてくれた川田騎手が落馬。レースに乗れないのではないかと心配していましたが、幸いなことに目立った怪我も無かっただけでなく、勝利にも導いてもらえました」

 そう関森厩舎長が話すように、ギリギリと思えるようなタイミングを乗り越えてきたスターズオンアースには、大一番での勝負運も備わっていたのだろう。ゴール前での叩き合いで、先に抜け出していたウォーターナビレラに並びかけると、ハナ差だけ前に出た場所がゴールだった。

 「ゴール前では当たり負けをせずに、力強く伸びてきた瞬間は本当に痺れました。ほんのわずかな期間に様々なことを乗り越えてきたのだなと思えただけに、本当に感動しました」(末森厩舎長)

 次走は牝馬二冠をかけてオークス(G1)へと出走。祖母は仏オークス(G1)の勝ち馬となったスタセリタでもあり、父もオークス(G1)と同条件の日本ダービー(G1)を勝利したドゥラメンテ。血統面からも距離適性の高さを示している。そこに勝負運も加わったスターズオンアースが、樫の女王に最も近い存在となったのは間違いなさそうだ。