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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳上 (国際)(指定) 別定
  • ダ1700M
  • 天候:晴
  • 芝:良

フルデプスリーダー

戦歴 25戦6勝 生産者 (有)村田牧場 馬主 小田吉男
調教師 斎藤誠 騎手 丹内祐次

取材ノート

 札幌競馬場で行われる唯一のダート重賞「第27回エルムS(G3)」が8月7日に同競馬場ダート1700mコースで行われ、道中は好位勢の直後で脚をためていた丹内祐次騎手騎乗の9番人気のフルデプスリーダー(5歳、美浦・斎藤誠厩舎)が最後の直線で先に抜け出していたウェルドーンを首差とらえ、重賞初挑戦で初勝利。勝ちタイムは1分44秒2(良)で、この勝利を加えて通算成績を25戦6勝2着7回3着1回とした。丹内騎手の重賞勝利は2021年目黒記念(G2)以来で通算5勝目。管理する斎藤調教師にとっては2021年の府中牝馬S(G2)以来の重賞勝利で通算10勝目となった。

 同馬の生まれ故郷は新冠町の村田牧場。生産、中期育成までを行う生産牧場でかつては岩手競馬出身で桜花賞(G1)2着、オークス(G1)2着ユキノビジンや、春秋スプリントG1競走を制したローレルゲレイロ、あるいは南関東初の三冠牝馬チャームアスリープなどを送り出した牧場で、近年ではディープボンド(阪神大賞典(G2)2回、フォワ賞(G2))モズベッロ(日経新春杯(G2))ソリストサンダー(武蔵野S(G3))などの生産牧場として知られている。JRA重賞勝利は今年のエプソムカップ(G3)以来で、今年3勝目。

 この日「相手はダート重賞の常連ばかり。人気はあまりなかったですが、マリーンSの優勝馬にとっては相性の良いレースでもありチャンスがないわけではないと思っていました」と札幌競馬場に足を運び、愛馬快走を目の当たりにした同牧場の村田康彰専務は「3着馬を振り切った最後の100mはさすがに力が入りました。ぱさぱさの乾いたダート競馬でしたが、最後までしっかりと走り切ってくれたのは、ここまで馬を育ててくれた育成牧場、トレセン厩舎の方々のおかげ」と感謝の言葉を述べた。

 母ファーストチェアはノーザンファームの生産馬。年度代表馬アドマイヤムーンの半妹という血統だが、本馬自身は4戦して未勝利。クロフネの仔を受胎した状態で(株)ジェイエスが主催する繁殖馬セールに上場されたところを村田牧場が落札した。「多少は気が強いところがありますが、愛1000ギニー(G1)優勝馬ケイティーズにさかのぼる母系で能力が高い繁殖牝馬だと思っています。購入できたのはラッキーでした」と白い歯を見せたが、購入後に母の産駒ヴァフラームがエリザベス女王杯(G1)に駒を進めたほか、同じ母系からは年度代表馬エフフォーリアを筆頭にグレイスアン(フェアリーS(G3)3着)ヴィッテルスバッハ(ニュージーランドトロフィー(G2)3着)など活躍馬が続出。村田牧場生産のロジハービンも京成杯(G3)2着など牧場の期待に応えている。

 フルデプスリーダーは、そんなファーストチェアが村田牧場で出産した2番目の仔で北海道市場セレクションセール取引馬。「上場番号2番 ファーストチェア2017」として上場されると16,200,000円(税込み)で落札。市場に弾みをつけた。

 「この年はディープボンドとこの馬をセレクションセールに合格させていただきました。ダート馬は高齢まで活躍してくれる傾向がありますし、この馬自身もまだまだ伸び代があると思っています。ここまで育ててくれた育成牧場、厩舎の方々には感謝の気持ちでいっぱいですし、それに応えてくれた馬もほめてあげたいと思います。今回、賞金を積み上げることができたのはレースの選択肢を広げるという意味で大きかったと思いますし、息の長い活躍を期待したいと思います」と期待に胸を膨らませている。