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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳上 (国際)(特指) ハンデ
  • 芝2000M
  • 天候:晴
  • 芝:良

マリアエレーナ

戦歴 15戦5勝 生産者 (有)日高大洋牧場 馬主 金子真人ホールディングス(株)
調教師 吉田直弘 騎手 松山弘平

取材ノート

 ダービー(G1)、ジャパンカップ(G1)など4つのG1 競走に勝ったスペシャルウィークやクイーンC(G3)に勝ってオークス(G1)2着チューニー、あるいは桜花賞(G1)2着で後に京都牝馬S(G3)に勝つアズマサンダースなどの活躍馬を送り出した名門牧場が復活の狼煙をあげた。

 8月14日に小倉競馬場で行われたサマー2000シリーズ第3戦「第58回小倉記念(G3)」を勝ったのは、日高町の日高大洋牧場生産のマリアエレーナ。昨年秋に新潟牝馬Sに勝ち、今年に入ってから愛知杯(G3)2着、マーメイドS(G3)2着とあと一歩のところで涙を飲み続けてきたが、4角手前から先頭集団を射程圏内にとらえると、最後の直線は独走。2着馬に5馬身差をつける快走で留飲を下げた。

 管理する吉田直弘調教師は2019年小倉2歳S(G3)(マイネルグリット)以来の重賞勝利で、通算7勝目。昨年のモズナガレボシに続いて小倉記念(G3)連覇を達成した松山弘平騎手は今年の葵S(G3)(ウインマーベル)以来の重賞勝利で通算31勝目。また、マリアエレーナの父クロフネにとっては、これが記念すべきJRA通算50勝目の重賞勝利となった。

 日高大洋牧場は1969年創業。およそ150ヘクタールという広大な土地を利用し、生産から中期育成、後期トレーニングまでを一貫して行っている、ここ数年の生産頭数は25頭前後。JRA重賞勝利は2005年の阪神ジャンプS(JG3)(アズマビヨンド)以来。17年ぶりの重賞勝利に沸いている。

 小野田宏代表に話を聞いた。「ここ数戦は惜しい競馬が続いていましたし、今回はハンデ戦。期待を込めて、牧場のテレビで応援していました。やっと重賞タイトルに手が届いたというほっとしたという気持ちと、想像していた以上に強い勝ち方のレースになりましたので先々に楽しみが広がるという意味で嬉しかったです」と白い歯を見せた。

 母のテンダリーヴォイスはダービー馬ワグネリアンの全姉という血統。小柄な馬ではあったが新馬戦に勝ち、フェアリーS(G3)3着。アネモネSにも勝利し、堂々と桜花賞(G1)へと駒を進めた馬だった。

 「懇意にしていただいている金子オーナーから預けていただいた繁殖牝馬です。素晴らしい血統背景と競走成績を併せ持った馬で子育ても上手。こうして初仔から結果を残すことができたことも嬉しいですし、ほっとしています」と目じりを下げた。

 そんなマリアアレーナは日高大洋牧場で生まれ育ち、同牧場で競走馬としての素質を磨かれた馬だったという。「初仔ということもあって大柄な馬ではなかったですが、健康な馬でこちらが用意したカリキュラムをしっかりとこなしてくれた馬。自信をもって送り出した1頭でした」。

 そんな小野田代表の期待に応えるように初勝利を挙げたあとはシンザン記念(G3)、そしてエルフィンSに挑戦。とくに後者は勝ち馬から0.1秒差。惜しくもあと一歩のところでクラシック出走は叶わなかったが、夏に本格化すると条件戦を連勝。格上挑戦となった新潟牝馬Sに勝ってオープン入りを果たしている。

 「スピードがあって、最後は確実に伸びてきてくれるところがセールスポイントだと思っています。生産者としては大きな舞台に手が届くようになれば良いなと思う一方で、まずは無事に、そして長く活躍してくれることを期待したいと思います」と期待に胸を膨らませている。