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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳上 (国際)(指定) 別定
  • 芝2400M
  • 天候:曇
  • 芝:稍重

ヴェラアズール

戦歴 22戦6勝 生産者 (有)社台コーポレーション白老ファーム 馬主 (有)キャロットファーム
調教師 渡辺薫彦 騎手 松山弘平

取材ノート

 遅れてきた逸材と言えるのだろう。胆振東部地震の際に発覚した骨折、そしてダートでレース経験を重ねながら、今年の淡路特別から芝へ戦いの場を切り替えたヴェラアズール。

 毎レースごとにメンバー中上がり最速を記録する末脚を武器に、前走のジューンSでオープン入り。そして初重賞挑戦となる京都大賞典(G2)でも、後方一気の末脚でタイトルを掴み取った。

 「母のヴェラブランカは大柄な馬で、繁殖牝馬としても仔出しのいい馬でした。この辺は母父のクロフネも出ていると思いますが、ヴェラアズールもしっかりとした骨格をしており、その見た目通りというのか牡馬の割にのんびりとした、大人しい性格をした馬でした」と話すのは白老ファームの吉武幾夫繁殖主任。ヴェラアズールは人の手を煩わせることなく順調に育って行ったが、それでもデビューしてからのダートでの活躍は全く想像してなかったと話す。

 「立ち姿が綺麗な馬で、この辺は父のエイシンフラッシュが出ているのではと思っていました。その印象も残っていただけに、ゆくゆくは芝で活躍するのではとも思っていました」(吉武繁殖主任)

 ただ、胆振東部地震が起った2018年の9月6日の早朝、放牧から戻ってきたヴェラアズールは、左後球節の骨折が判明。一時はクラブからのキャンセル案内も出資会員の元には届いたという。

 「育成厩舎に送り出す時期も遅くなりましたが、その後も含めて、じっくりと仕上げてもらえたのが、結果的に馬の成長にあっていたのかもしれません」(吉武繁殖主任)

 初重賞挑戦にも関わらず、芝に転向してからのレース内容が評価される形で2番人気の支持を集めたヴェラアズールは、後方で折り合いを付けていくと、最後の直線では外に進路を向けていく。そこからメンバー中最速となる上がり3ハロンで33秒2の脚を使い、前を行くボッケリーニに2馬身半差を付けての勝利。重賞勝ち馬を退けたその走りは、更なる高みでの活躍も期待させた。

 「ファンの皆さんから高く評価してもらいましたが、メンバーも揃っただけに、掲示板に乗ってくれればと思っていました。画面の外から飛んできたようなその走りには驚かされましたし、あの勝ち方ができるようなら、更なる活躍も楽しみになりました」(吉武繁殖主任)

 レース後、陣営はジャパンC(G1)への出走を表明。国内外の強豪が揃う舞台となったが、吉武繁殖主任は好走を期待している。

 「直線の長いコースはこの馬に向いていると思いますし、そこでもどんな末脚を使ってくれるか楽しみです」と吉武繁殖主任。ジャパンC(G1)の行われる東京芝2400mは、父のエイシンフラッシュも日本ダービー(G1)で勝利した舞台。そこで父を彷彿とさせるような末脚を発揮した時、G1制覇は現実となってくる。