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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳上 (国際)牝(指定) 別定
  • 芝1800M
  • 天候:晴
  • 芝:良

イズジョーノキセキ

戦歴 22戦5勝 生産者 沖田哲夫 馬主 泉一郎
調教師 石坂公一 騎手 岩田康誠

取材ノート

 今回で70回目という伝統の牝馬限定重賞「アイルランドトロフィー府中牝馬S(G2)」が10月15日、東京競馬場で行われ、岩田康誠騎手騎乗の12番人気イズジョーノキセキが中団後方のイン待機から鋭く伸び、先に抜け出していたソダシ以下を交わして優勝。4回目の重賞挑戦で初のタイトルを手中にした。勝ちタイムは1分44秒5(良)。鞍上の岩田康誠騎手は今年6月のエプソムカップ(G3)(優勝馬ノースブリッジ)以来の重賞勝利で通算106勝目。管理した石坂公一調教師にとっては、36度目の挑戦で重賞初勝利となった。

 中団インコースの経済コースを通っていたイズジョーノキセキが最後の直線で先行馬群に食らいつく。相手は残り100mほどで大きくなった岩田騎手のアクションに応じるように重心が下がり先行馬たちを交わしたところがゴールとなった。

 「生産馬ですから応援はしていましたが、まさか勝ってくれるとは。嬉しいというよりもビックリです」と生産者の沖田哲夫さんは声を弾ませた。

 新ひだか町に位置する沖田哲夫さんの牧場は、1967年、創業者で父親の沖田計四郎さんによって馬産の歴史がスタートしている。今年は生産馬のロトヴィグラスが佐賀の「佐賀がばいダッシュ」に勝って創業以来初の重賞タイトルを牧場にもたらしてくれたが、それから4か月少々。イズジョーノキセキが中央競馬の重賞タイトルを勝ち取った。

 「私たちのような牧場にとって、中央競馬の重賞競走は出るだけでも夢のようなこと。イズジョーノキセキはいつも最後まで一生懸命に走ってくれる馬ですから、どんな競馬をしてくれるのかと楽しみにしていましたが、ゴール直前で交わしたときは信じられないような気持ちになりました。強い馬たちを相手に、本当によく最後まであきらめずに頑張ってくれたと思います」と愛馬を称えた。

 イズジョーノキセキ誕生のプロローグとなったのは同馬の祖母メインタイトルを当時、懇意にしていた馬主に依頼されて繁殖馬セールで落札したことがきっかけとなった。「そのときに受胎していたのが、イズジョーノキセキの母キングダンサーでした」。JRAで1勝をあげたのちにオーナーの所有馬として牧場に戻ったキングダンサーは2頭の牡馬を出産。「初仔、2番仔の出来が良かったので3年目は勝負をかけよう」と種牡馬になったばかりのエピファネイアを配合。生まれた仔は牝馬ながらに当時のオーナー、生産者ともに目を細めるような馬だったという。

 「泉オーナーとは、20年近く前にゴールドアリュールの牝馬を購入いただいたのが最初です。そこから、長いお付き合いをさせていただいております。そんなオーナーの重賞初勝利が私たちの生産馬というのもうれしい限りです」と声を弾ませた。

 そして、この勝利で11月13日に行われるエリザベス女王杯(G1)の出走権利をしっかりと確保。同レースには2年連続での出走となる。

 「昨年は、フルゲートにならなかったおかげで、当時まだ条件馬だったイズジョーノキセキは出走することができました。そんな中で5着と頑張ってくれました。今年は胸を張って出走できます」

 当日は、競馬場で応援する予定だという沖田さん。精一杯の応援をしたいという。