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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳上 (国際)(特指) 別定
  • 芝3600M
  • 天候:曇
  • 芝:良

シルヴァーソニック

戦歴 20戦5勝 生産者 社台ファーム 馬主 (有)社台レースホース
調教師 池江泰寿 騎手 D.レーン

取材ノート

 その衝撃的な出来事は、多くのファンが注目するG1レース、2022年の天皇賞(春)(G1)で起こった。

 スタート直後に落馬したシルヴァーソニックは、カラ馬のままでレースを走り続ける。レースが終わった後もスピードを緩めることなく、2コーナーの外ラチに向かうと、まるで背面跳びをするかのように飛び越えて背中から落下。しばらく動きを止めたが、数分後に自分から立ち上がり、検査の結果も異状なしとの判断を受けた。

 その後、目黒記念(G2)への出走を目指すも、左前脚の骨瘤で同レースを回避。検査の結果、左前脚副管骨に骨膜が出ていることが判明する。

 「アクシデント後の入場でしたので、念には念を押して、1か月半は完全休養に充てました」と話すのは社台ファーム山元トレーニングセンターの上水司場長。まさに弱り目に祟り目といった状況が続いた中、ここでしっかりとリセットできたことが、その後の復活へと繋がっていく。

 ただ、当初出走を予定していたアルゼンチン共和国杯(G2)であったが、4分の2の抽選に漏れて、出走除外の憂き目にあってしまう。

 「アルゼンチン共和国杯(G2)を除外となり、ここまで出走が延びた時には、運も無いなと思いました。ただ、こうした鬱憤を一気に吹き飛ばしてくれるようなレーン騎手の巧みな騎乗には、本当に感激しました」(上水場長)

 長距離戦での実績も評価される形で、3番人気の支持を集めての出走となったステイヤーズS(G2)。昨年も3着ながら勝ち馬とは0秒3差のレースをしていたが、更なる後押しをしたのは、間違いなくD.レーン騎手の巧みな手綱捌きだった。

 スタートからインコースにこだわるレースを見せた、レーン騎手とシルヴァーソニックは、折り合いを付けながら2周目の第4コーナーを回っていく。最後の直線で粘り込みを図るディアスティマの内側に進路を取ると、そこから鋭く抜け出して、ゴール前では外から追い込んできたプリュムドールの追撃を振り切って重賞初制覇を果たした。

 「21年に亡くなった母エアトゥーレにとっては、4頭目となる重賞勝ち馬輩出となりました。配合された種牡馬の特徴を伝えるその活躍は、社台ファームにとっても、自慢の繁殖牝馬だったと言えます」と母エアトゥーレを称える上水場長。輸入されてきたスキーパラダイスから社台ファームにその血を広げていった牝系からは、母として3頭の重賞馬を送り出したアグネスショコラの名前もあるだけでなく、現在も社台ファームにその血を広げている。

 この勝利に際しては、スキーパラダイスを知るフランス人のエージェントからもお祝いのメッセージが社台ファームに届いたという。偉大なる母、そして祖母の名を更に高めていくためにも、シルヴァーソニックには兄キャプテントゥーレに続く、G1タイトルも目指してもらいたい。