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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳上 (国際)(指定) 定量
  • ダ1800M
  • 天候:晴
  • 芝:良

ジュンライトボルト

戦歴 25戦7勝 生産者 ノーザンファーム 馬主 河合純二
調教師 友道康夫 騎手 石川裕紀人

取材ノート

 管理をする友道康夫厩舎に初のダート重賞タイトルだけでなく、初めてのダートG1タイトルも授けたジュンライトボルト。鞍上を務めた石川裕紀人騎手にとっても、これが初めてのG1勝ちとなった。

 「前走(シリウスS(G3))のレース内容だけでなく、その後もノーザンファームしがらきや厩舎でしっかりと乗り込んでくれたことが、追いきりの動きの良さにも表れていました。初のG1挑戦ながらもここは試金石ではなく、実績馬たちとも互角以上のレースができるという期待を持っていました」と話すのは育成を手掛けたノーザンファーム空港の伊藤隆行厩舎長。パドックを周回する姿にも、若かった頃の芝のスピード馬では無く、ダート馬らしい筋肉隆々としたシルエットに変わってきた印象を持ったという。

 好スタートを切ったジュンライトボルトは、内枠の利を生かすかのように、道中は馬群の中からレースを進めていく。

 「レース巧者が揃っていただけに、厳しい競馬になるなとは思っていました。そこでどういったパフォーマンスができるのかなと思っていましたが、スピードがある馬だけに、最後でどこか空いてくれればと願っていました」(伊藤厩舎長)

 直線に入ってからもジュンライトボルトの前には馬群という名の壁がそびえていた。ただ、残り1ハロンを前にして、凝縮していた馬群がほぐれ始める。そこからの脚色は、まさに芝でレースをしていたようなスピードの違いだった。

 「一完歩ごとに前の馬を捕らえに行っているような印象がありました。それは見ている自分にも伝わってくるような、ジュンライトボルトと石川騎手の勝ちたいという気持ちの表れのようにも思えました」(伊藤厩舎長)

 上がり3ハロンで記録した36秒2の末脚はメンバー中最速。前で粘り込むクラウンプライドをクビ差だけ交わし去った場所が、人馬共に初めて辿り着いたG1のタイトルだった。

 「G1勝ちは、その馬にとっても勲章となりますし、育成の仕事をする自分たちの目指すところでもあります。ただ、この馬は芝で走り始めて、ダートで才能を開花させた馬となりますが、その個性をダートという新しいステージで開花させてくれたことが、何よりも嬉しかったですね」(伊藤厩舎長)

 この勝利で改めて日本最強のダート馬として名乗りを上げた感もあるジュンライトボルトであるが、レース後、友道調教師からはチャンピオンズC(G1)を制したことで優先出走権を得た、サウジC(G1)への出走を表明。また、先日にはドバイワールドC(G1)の参戦も視野に入っていることが発表された。

 「芝でも好走してきたスピードを持ちつつ、力のいるダートでもこなせるのが、この馬の強みだと思います。このチャンピオンズC(G1)で一流馬たちを相手にしながら、砂を被りながら、タイトな競馬を経験したこともプラスになったはずです」(伊藤厩舎長)

 ダート転向後のジュライSは敗れたものの、そこからの3連勝でG1まで上り詰めた感もあるジュンライトボルトであるが、伊藤厩舎長はその4戦全てで克服してきたことがあり、それが線となって繋がっているのが今日の活躍に繋がっていると考えている。

 「これも友道先生や厩舎の皆さん、ノーザンファームしがらきのスタッフに加えて、鞍上の石川騎手が、この馬の将来を見据えながら経験させてくれたからであり、このG1制覇もそれが身を結んだ形になったと思います。石川騎手は騎手として初めて、友道先生はダートでは初めてのG1制覇となりましたが、初めての勝利や記録だけでなく、記憶にも残るものだとも思いますし、そこに名前を残る馬に関われたのも幸せだと思います」(伊藤厩舎長)

 レース後のインタビューで石川騎手は「ブラボー!マジ、みんなブラボー!」とサッカーワールドカップのカタール大会において、日本代表DFである長友佑都選手が試合後に口にした「ブラボー!」との言葉を口にした。

 「自分にとってもブラボー!な勝利だったと思います」と笑顔を見せる伊藤厩舎長。ワールドカップのカタール大会を沸かせた日本代表のように、今年のサウジC(G1)、そしてドバイワールドC(G1)でもジュンライトボルトが、日本代表たる強い走りを見せてくれることを期待しよう。