文字サイズ

文字サイズとは?



HOME > トピックス > 重賞ウイナーINFORMATION > イクイノックス


重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳上 (国際)(指定) 定量
  • 芝2500M
  • 天候:晴
  • 芝:良

イクイノックス

戦歴 6戦4勝 生産者 ノーザンファーム 馬主 有限会社シルク
調教師 木村哲也 騎手 C.ルメール

取材ノート

 3歳馬としては史上5頭目となる天皇賞(秋)(G1)制覇。そして、デビューから5戦目での古馬混合G1制覇は、史上最少キャリアともなったイクイノックスが、満を持して向かったのは、天皇賞(秋)(G1)に続く父仔制覇の期待がかかる有馬記念(G1)となった。

 「中間の調整を行ってくれていた、ノーザンファーム天栄のスタッフからも、いい状態で送り出せたと聞いていました。パドックを周回する姿は、とてもよく見えただけでなく、天皇賞(秋)(G1)からの成長力も感じさせてくれました」と話すのは、騎乗育成を手掛けてきたノーザンファーム早来の桑田裕規厩舎長。東京スポーツ杯2歳S(G2)を制した後にも取材をしているが、その時には、「3歳の秋にはまだまだ良くなっている馬」と話していた通りの成長力を、レースの結果からも示していた。

 「早い時期から活躍してくれてはいましたが、本当に競走馬として完成を迎えるのは、まだまだ先だと思っていました。馬体重は天皇賞(秋)(G1)からだと4kgの増となっていましたが、その時よりも身体を大きく見せていただけでなく、競走馬としても更にもう一段階成長してくれたような印象もありました」(桑田厩舎長)

 まさに、生涯最高の状態で臨むこととなった有馬記念(G1)であったが、公開枠順抽選会でも過去10年での複勝率が最も高い5枠9番からの発走と、枠順にも恵まれていた。

 スタートが切られると、イクイノックスに続いて2番人気を集めていたタイトルホルダーが先手を奪っていく。その逃げを見るような形となったイクイノックスは、中団からレースを進めていった。

 「唸るような走りを見せていましたが、折り合いの不安もありませんでした。皐月賞(G1)では他の馬とぶつかってしまったことで、更にエキサイトしてしまっていましたが、今回は息も入っていただけに、これなら大丈夫だと思っていました」(桑田厩舎長)

 2周目の3コーナーから、4コーナーへと向かって行った時、イクイノックスは満を持して動き出す。前年の覇者であるエフフォーリアと4頭が並んだ最後の直線、C.ルメール騎手のゴーサインに応えて一気に加速を始めると、後続との差をみるみるうちに広げていく。外からボルドグフーシュが迫ってくるも、2馬身半差を付けるまさに快勝。見事に年末の大一番を制して見せた。

 「天皇賞(秋)(G1)とは違い、今回は最後の直線を安心して見られました(笑)。この仕事をしてきた頃から、有馬記念(G1)を勝てる馬を送り出すのは一つの目標でしたが、それを3歳にして叶えてくれたイクイノックスは本当に凄い馬だと思います」

 そう話す桑田厩舎長には、仕事をしていく上でもう一つの目標があった。それは年度代表馬を送りだすこと。結果としてその目標は記者投票288の投票数のうち、282票を集める圧倒的な支持を集める形で叶えられた。

 「改めて、イクイノックスは自分にとって特別な馬になってくれたとの思いがあります。まだまだ成長して、まだまだ強くなってくれる馬であり、この先は期待しかありません。それだけに怪我をせず、無事に競走生活を送ってもらいたいです」(桑田厩舎長)

 レース後の記者会見で、管理をする木村哲也調教師からは、「世界のホースマンに見てもらう価値のある馬」との賞賛を送られた。まだまだ強くなるイクイノックスは、今年も競馬ファンの前で強いレースだけでなく、様々な快挙も見せてくれるに違いない。