2015年度 八戸市場 サラブレッド １歳

• ※1平均価格前年比較 売却 211,683円 (7.5％) 高
• ※2出場頭数前年比較 18頭増
• ※3売却頭数前年比較 13頭増
• ※4出場馬に対する売却馬百分率 57.4％ 前年 （50.0％）に対し 7.4％増
• ※5総売上額前年比較 94,186,800円 前年 （50,878,800円）に対し 43,308,000円（ 85.1％）増（消費税込み）

　青森県軽種馬生産農業協同組合主催の八戸市場は７月７日(火)、南部町の八戸家畜市場で開催された。上場頭数は54頭(牡23,牝31)で欠場馬なしだった。売却頭数は31頭(牡20,牝11)。売却率の57.4％は前年比7.4ポイントプラスで、1969年(売却率59.0%)以降では最高となった。総売上額は94,186,800円で前年比85.1%の大幅増。2007年以来の9,000万円台に乗せた。平均価格も3,038,283円で前年比7.5%アップし、2008年以来の300万円台を回復した。中間価格は2,700,000円で前年を10.9%上回った。
　最高価格馬は２頭タイで、父アドマイヤムーン、母クレイジーラブの牡駒は日高町の(有)ディアレストクラブに、父トーセンホマレボシ(その父ディープインパクト)、母モンテチェリーの牡駒は東京都の橋川欣司氏に購買された。牝の最高価格は父ストリートセンス(USA)、母アプリシエーション(IRE)の産駒で、7,020,000円で浦河町の(有)グランデファームに購買された。
　団体購買はJRA日本中央競馬会が４頭(牡1,牝３)を総額15,228,000円で購買した。種牡馬別産駒平均価格は、上記最高価格馬の種牡馬の順となった。
　また、韓国から初めて購買者が参加、Lee Kye Young氏がディープスカイの牝駒を1,944,000円、Kim KabSoo氏がスターリングローズの牝駒を756,000円で購買した。Lee氏からは「八戸市場は韓国内陸のせり市場に似ている印象。北海道市場以外での購買にも関心があり参加した。購買したディープスカイの牝駒はしっかりとした馬体で、韓国のダート競馬に適すると思い決めた。この後は、セレクション、サマーセールに参加して数頭を購入する予定。韓国の競馬で良い成績を収めてくれることをいつも期待している。」とのコメントがあった。
　山内正孝組合長からは「本年の開催日程は、北海道市場サマーセールへの再トライが可能な日程を意識して調整した。昨年が不振だったので背水の陣で臨み、上場頭数も18頭増加させ、新進種牡馬の産駒も揃えることが出来た。結果的には購買登録者も84名と大幅に増えて、総売上額を伸ばすことが出来た。中央・地方競馬がともに３年連続で売り上げを伸ばしている良い状況が、タイムラグを経て生産地にもようやく波及してきたのだと思う。直近の２歳・３歳戦で上場馬の父の産駒が活躍したことも後押ししたようだ。来年も７月開催を目指し、上場頭数の確保と質の向上に努めて八戸市場を更に盛り上げたい」とのコメントがあった。
(注：せりにおける価格はすべて消費税込みで記載しています)