2021年度 セレクトセール サラブレッド 当歳

• ※1平均価格前年比較 売却 11,255,672円 (24.9％) 高
• ※2出場頭数前年比較 4頭増
• ※3売却頭数前年比較 10頭増
• ※4出場馬に対する売却馬百分率 92.6％ 前年 （89.8％）に対し 2.8％増
• ※5総売上額前年比較 12,015,300,000円 前年 （9,166,300,000円）に対し 2,849,000,000円（ 31.1％）増（消費税込み）

　一般社団法人日本競走馬協会主催のセレクトセール当歳は７月13日(火)、苫小牧市のノーザンホースパークにおいて開催された。上場頭数は230頭(牡151,牝79)、売却頭数は213頭(牡140,牝73)。売却率は92.6％で前年比2.8ポイント増。総売上額は12,015,300,000円で前年比31.1％増、平均価格は56,409,859円で前年比24.9％高、中間価格は36,300,000円で前年比13.8％高、いずれも過去最高を記録した。
　最高価格馬は父キズナ、母セルキス(GER)の牡駒で、451,000,000円で東京都の小笹芳央氏に購買された。牝の最高価格は父ハーツクライ、母シーズアタイガー(USA)の産駒で、東京都の金子真人ホールディングス(株)に220,000,000円で購買された。
　種牡馬別ではFrankel(GB)が１頭売却、平均価格264,000,000円で首位、最後の産駒世代になったハーツクライが３頭全頭売却の249,333,333円で次位、American Pharoah(USA)が１頭売却165,000,000円で第３位。国内供用馬ではロードカナロアが７頭全頭売却の120,214,285円、サトノダイヤモンドが５頭売却で102,300,000円と１億円を超えた。注目の初産駒世代種牡馬では、レイデオロが15頭全頭売却で83,746,666円(全体７位)、ブリックスアンドモルタル(USA)が７頭全頭売却で59,557,142円(全体11位)の順。平均価格が5,000万円を超えた初産駒世代種牡馬はアルアイン、スワーヴリチャードを含め４頭。
　市場主催者の吉田照哉会長代行からは，「２日間の総売上額が248億1,160万円で前年比20.2%増、実額で41億7,450万円の増加、売却率の93.0%と驚異的な成績にただただ驚いている。当歳市場にはディープインパクト産駒はおらず、その分の売上総額の減少も覚悟していただけにこの成績には満足している。傑出した種牡馬の産駒だけが求められるのでなく、結果を出しつつある新種牡馬や初産駒世代の種牡馬の産駒も高価格で取り引きされた。ディープインパクト産駒への資金が他の種牡馬にまんべんなく投資された印象である。また、種牡馬の看板だけでなく、良血の繁殖牝馬の産駒を求めるという成熟した購買活動も目立つようになった。購買登録者も736名(オンライン７名)に達し、馬を購買したいという人が勢いよく増えていることも、市場全体の底上げにつながった。無観客でも競馬が順調に開催されていることに感謝し、今後も関係者一丸となり楽しめる市場を続けていきたい。」とのコメントがあった。
(注：せりにおける価格はすべて消費税込みで記載しています)