文字サイズ

文字サイズとは?



HOME > 「あの人に聞く!」JBIS-Search活用術 > 「あの人に聞く!」JBIS-Search活用術 第4回


「あの人に聞く!」JBIS-Search活用術 第4回

国内最大級の競馬情報データベース JBISサーチ

国内最大級の競馬情報データベース「JBISインターネット情報サービス」がリニューアルして「JBIS-Search(ジェイビス・サーチ)」として生まれ変わりました。そこで、様々なゲストに「JBIS-Search」体験していただき、ゲストならではの使い方や感想等を伺います。第4弾は調教師の川島正行さんにお願いしました。

第4回体験者ゲスト

調教師 川島正行さん
船橋競馬場所属調教師。元騎手。
2009年NARグランプリ最優秀賞金収得調教師賞を受賞。代表管理馬にアジュディミツオー(引退)、フリオーソ(現役)などがいる
競馬ファンだけでなく、競馬関係者にも大好評のJBIS-Search。実は、船橋の川島正行調教師がヘビーユーザーだという噂を聞きつけ、早速厩舎でお話をお伺いしました。
川島:昔はブラックタイプを書き出してクロスを調べていたものですが、今はパソコンですべて調べられる。便利な時代になりましたね。たいへん重宝させてもらっています
-どうやら川島調教師は、血統を調べるのにJBIS-Searchを活用しているようです。その理由は何なのでしょうか。
川島:調教師はオーナーさんから常に結果が求められます。結果を出すためには、そもそも馬自身が持っている資質が大切になる。だから自分で5代血統の構成を調べ、時には牧場にアドバイスをして、生まれてきた仔をオーナーさんにお勧めしているのです
-今は、馬が売れなくて大変な時代ですから、競馬の現場を毎日見ておられる調教師さんからそういうアドバイスがあると、生産牧場さんも助かりますね。
川島:これからの競馬界は、生産と競走の現場の連携が大切になってくるでしょうね。景気の良かった時代はそれでもよかったのかもしれませんが、やみくもに生産していても馬は走ってくれませんよ
-アジュディミツオーの配合に関しても、藤川ファームさんにアドバイスをされたと伺いましたが。
川島:そうですね。アジュディミツオーの母オリミツキネンにアジュディケーティングを配合すると、Bold Rulerの4×5、Grey Flightの5×5というクロスが発生します。爆発的に走った馬の血統背景を調べると、やはり4代、5代あたりでクロスが発生しているケースが多いですね
-フリオーソもそうですか?
川島:フリオーソの場合は、Hail to Reasonの3×5、Nashuaの4×4というクロスです。ブライアンズタイムを配合した場合、Nasrullah系かHail to Reason系でうまくクロスになってくれるケースが多いですね
-他厩舎の馬についても調べることがあるのですか。
川島:中央でも地方でも、重賞を勝った馬や走りが目に付いた馬についてはすぐに調べてみます。昨年暮れの兵庫ゴールドTを勝ったトーセンブライトも父はブライアンズタイムですが、改めて5代血統を調べてみるとNashuaの4×5、Northern Dancerの4×5というクロスなんですね。自厩舎の馬でなくても常に気にして調べることが、次につながると思っています。その辺は、うちのスタッフにもパソコンを駆使して勉強するように口煩く言ってるんですよ
- 配合を考えるという点では、JBIS-Searchの『架空血統表』が大活躍しそうですね。
川島:北海道の牧場へは、架空血統表で配合パターンをいろいろと調べてから行くようにしています。また、現場で目についた馬がいれば、すぐにブラックタイプをプリントアウトしてもらってクロスを確認します。こういう便利なものがあるのだから、生産者ももっと活用するようになればと思うのですが…
-先ほどお話に出たアジュディミツオーが今年から種牡馬になりましたが、その配合を考える際にも『架空血統表』は活用されましたか?
川島:もうちゃんと考えて牧場に伝えてありますよ(笑)。うちの厩舎にいたナイキチャーミングという馬と配合すると、Northern Dancerの4×5、Bold Rulerの5×5というクロスになります。自厩舎出身の2頭から、どんな仔が産まれてくるか、今から楽しみですね(※ナイキチャーミングは実際は息子さんの川島正一厩舎所属でした)
-北海道の市場へも足を運ばれたりするのですか?
川島:行きますよ。昨年のNARグランプリを獲ったラブミーチャンもせりの現場で見ました。当時は背が低くて小柄だったけど、馬体は父親のサウスヴィグラスとそっくりでしたね。サウスヴィグラス自身も現役時代はすごくスピードのある馬で、うちの馬もよくやられました(笑)。もう結果が出始めていますが、種馬として非常におもしろいと思います
-サンデーサイレンス2世の種馬が溢れている生産界ですが、それ以外で注目されている種牡馬はいますか?
川島:アメリカンボスなんておもしろいんじゃないかな。キングマンボの初年度産駒で、購入の際に少し関わった経緯もあって注目してるのですが、南関東でもロイヤルボスやギャンブルオンミーのように重賞を勝つ馬が出てきています
-海外の競馬にも興味はおありですか?
川島:アメリカやヨーロッパはもちろんですが、ロシアの競馬も見に行ったことがあるんですよ(笑)。30年ほど前にアメリカへ行ったときには、みんなが普通にバーボンを飲みながらパソコンを使ってクロスを調べてたりしていたことにカルチャーショックを受けました。日本もようやくそういうことができる時代になってきましたね
-現代の競馬事情で、日本と海外の違いで目につくことはありますか?
川島:海外では牝馬の方が高く売れるんですよ。これは生産に対する意識の違いでしょうが、ウオッカやラブミーチャンのように、牡馬を相手にしても負けない牝馬が出てくると、日本人の意識も変わってくるかもしれませんね
-なるほど。毎年、NARグランプリで表彰されている川島調教師の秘策が少し垣間見れたような気がします。ところで調教師リーディングなどは普段から気にされていますか。
川島:私だけではなく、調教師はみんな気にしていると思いますよ。JBIS-Searchのランキングでは、中央も地方も合わせたリーディングを出せるのが面白いですね。それぞれの地区で条件が違うので難しいところもありますが、全国を対象にすることは調教師にとっても励みになります。NARグランプリも今年から、勝利数、収得賞金、勝率の各部門で表彰を行うようになりましたが、それぞれの分野のランキングがリアルタイムに表示されることで、調教師も切磋琢磨して更に頑張ろうという意欲が湧いてくるのではないでしょうか
-勝利数ということでは、通算1000勝が見えてきましたね。
川島: 3年前までは、南関東で年間100勝は無理だと思っていました。でもそれを目標にして公言し、常日頃からランキングを気にすることで達成することができた。そのためには何が必要かということを考えて、行き着いたのが先述した配合であり、生産現場との連携だったのです

川島調教師、ありがとうございました。これからもどんどん強い馬を育てあげて、競馬界を盛り上げて行ってください。