文字サイズ

文字サイズとは?




重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳 (国際)牝(指定) 馬齢
  • 芝2000M
  • 天候:晴
  • 芝:良

ディアドラ

戦歴 14戦5勝 生産者 ノーザンファーム 馬主 森田藤治
調教師 橋田満 騎手 岩田康誠

取材ノート

 これが4度目の挑戦での重賞初制覇。ディアドラの競走成績を紐解くと、2歳7月のデビューから、ほぼ休み無く競馬を使われてきたことも分かる。

 「札幌でレースをした前走(HTB賞)だけでなく、競馬場に送り出してから、一度も牧場へは戻ってきたことがありません。中間の調整でノーザンファームしがらきで管理されることはあったのですが、しがらきのスタッフと電話で話した際、『ディアドラはついこの間もここにいましたよ』と言われた程に、タフに競馬をしてくれています」とはノーザンファーム早来の佐藤洋輔厩舎長。育成厩舎に来た頃からハービンジャー産駒らしい安定感があったというディアドラは、調教も順調に進められていく。

 「仕上がりも早かったですし、この頃からレースの数を使える馬になるのではと思っていました。レース間隔が詰まっても馬体重の変動がほとんどありませんし、本当に頑張ってくれていると思います」

 大幅な馬体重減となったのは、マイナス12sで出走したHTB賞だけ。しかし、そのHTB賞では古馬を一蹴し、一番人気の支持を集めたこの紫苑S(G3)では、ゴール前一気の追い込みで、先に抜け出したカリビアンゴールドをハナ差交わし去った。

 「ゴールの瞬間は勝てたかどうか分からなかったですね。でも、確定が出てから間も無くして、牝馬厩舎を統括する日下調教主任がお祝いに駆けつけてくれました」

 実はディアドラは佐藤厩舎長が牝馬の育成厩舎長となってから、初めての重賞勝ち馬となる。

 「厩舎を始動した時の目標がクラシックに出走できる馬と、重賞勝ち馬を送り出すことでした。クラシック出走だけでなく、重賞制覇共にディアドラに叶えてもらいましたし、本当に感謝しかありません」

 佐藤厩舎長が厩舎を任された時、スタッフに対して、「お互いに馬のためになることは意見を言い合おう」と伝えたという。

 「話し合いの中で共通の認識を持てることもあれば、時には意見がまとまらないこともありました。その時に日下調教主任がいてくれるのは大きかったですし、厩舎スタッフだけでなく、日下調教主任にも感謝しかありません」

 C.ルメール騎手とのコンビで秋華賞(G1)出走が発表されたディアドラ。これで桜花賞(G1)、オークス(G1)に続き、秋華賞(G1)も出走となれば、牝馬三冠の全てに名前を残すことにもなる。

 「個人的には春の牝馬クラシックレースにこそ出走していますが、『夏の上がり馬』のような気もしています。ハナ差とはいえ、重賞を勝って秋華賞(G1)に望めることは大きいですし、桜花賞(G1)やオークス(G1)よりも上の着順に来てもらいたいです」

 レースを戦いながら更にパワーアップした姿をこの紫苑S(G3)で見せつけたディアドラ。その勢いのままに、佐藤厩舎に初のG1タイトルも授けるのかもしれない。