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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系2歳 OP
  • ダ1200M
  • 天候:曇
  • 芝:不良

ストロングハート

戦歴 6戦3勝 生産者 (有)グランド牧場 馬主 (有)グランド牧場
調教師 角川秀樹 騎手 阿部龍

取材ノート

 『グランダム・ジャパン2017』2歳シーズンの第2戦は、門別競馬場を舞台とした国内唯一の2歳牝馬限定ダートグレード競走「エーデルワイス賞(Jpn3)」。JRAからの遠征馬4頭を地元・北海道勢12頭が迎え撃つフルゲートの一戦となったが、優勝したのは2番人気の地元馬ストロングハート。好スタートから4〜5番手の外につけて終始前を見る形でレースを進め、直線入り口では逃げ馬を捕えて早くも先頭に。猛追してくるグラヴィオーラを退けてゴールまで粘り込み、リリーカップにつづく重賞2勝目をダートグレードの大舞台で飾った。地方所属馬による同レース制覇は、一昨年のタイニーダンサー以来となる史上10頭目。管理する角川秀樹調教師は同レース5勝目、阿部龍騎手は嬉しい初ダートグレード制覇となった。

 ストロングハートの生まれ故郷は、新ひだか町静内のグランド牧場。1歳上の全姉アップトゥユーが昨年のエーデルワイス賞(Jpn3)で惜しくも2着に敗れており、同じグランド牧場〜角川調教師〜阿部龍騎手のタッグで1年越しに全妹がリベンジを果たす形となった。「昨年、姉のアップトゥユーが敗れたJRAのリエノテソーロは飛び抜けて強かったですからね。今年はメンバー的にもチャンスがあるのではないかと思い、期待して観ていました」と話すのは、グランド牧場の伊藤佳幸社長。レース当日はスタッフ十数人の大応援団を引き連れ、門別競馬場で声援を送っていたそうだ。「前走はマイルで2着に敗れていましたから、距離短縮となる本番でどんなレースを見せてくれるか楽しみにしていました。外をまわって早めに先頭に立ったので、最後までもってくれるか心配しましたが、よくゴールまで頑張ってくれましたね。現地でスタッフみんなと喜びを分かち合えて、本当に嬉しかったです。『名は体を表す』ということわざがありますが、まさに“強い心”を持っている馬だと思いました」とレースを振り返ってくれた。

 グランド牧場生産馬のエーデルワイス賞(Jpn3)制覇は、フェスティバル(第4回)、ハニーパイ(第15回)、タイニーダンサー(第18回)につづき、今年のストロングハート(第20回)で4度目。この4頭の共通点は、すべてにアサティスの血が入っていることだ。「アップトゥユーとストロングハートの母ファーストレディはアサティスを父に持つ当牧場の生産所有馬スマートボーイの産駒で、その牝系も代々つないできた生産馬たちですから、この血統からつづけて重賞で活躍する馬が出てくれたことは格別な思いです」と、その血統に対する思い入れを語ってくれた。

 それにしても、伊藤社長が発掘したサウスヴィグラス×アサティスのニックスから続々と活躍馬が出てくるのには驚かされる。ラブミーチャン、タイニーダンサー、ハニーパイ、コテキタイ、スマートジョーカー、そして1代経たスマートボーイとの配合からもモダンウーマンや、アップトゥユー&ストロングハートの姉妹が出るなど、その勢いは止まるところを知らない。「アサティスは母の父に米国のスピード馬グロースタークが入っていますので、ミスタープロスペクター〜フォーティーナイナー〜エンドスウィープと米国を代表する名種牡馬をつないできたサウスヴィグラスとピッタリくるのでしょうね」と、その独自の配合理論を明かしてくれた。

 「モダンウーマンとアップトゥユーが2年連続でグランダム・ジャパンの2歳女王になっていますので、ストロングハートもこのままチャンピオンになれるといいですね。期待しています」と話す伊藤社長。大晦日に行われる「東京2歳優駿牝馬(大井)」まで、今年も目が離せない戦いがつづいていきそうだ。