文字サイズ

文字サイズとは?



HOME > トピックス > 重賞ウイナーINFORMATION > ラッキーライラック


重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系2歳 (国際)牝(指定) 馬齢
  • 芝1600M
  • 天候:雨
  • 芝:良

ラッキーライラック

戦歴 2戦2勝 生産者 ノーザンファーム 馬主 (有)サンデーレーシング
調教師 松永幹夫 騎手 石橋脩

取材ノート

 オルフェーヴル産駒の勢いが止まらない。ロックディスタウンが札幌2歳S(G3)で産駒初の重賞制覇を果たしたのに続き、このアルテミスS(G3)では2番人気の支持を集めたラッキーライラックが好位追走から、ゴール前で鋭い伸びを見せて優勝。父に2つ目の重賞タイトルを授けて見せた。

 育成先となったのはノーザンファーム空港牧場のC-3厩舎。あのジェンティルドンナもトレーニングされていたのと同じ厩舎で、偉大な先輩の騎乗育成も手がけてきた伊藤賢厩舎長は、「牧場にいた頃から素質の高さを買っていた馬ではありましたが、それでもこの時期に重賞を勝てたことは驚きでした」と話す。2歳の春には注目の2歳馬として紙面を賑わせることもあったラッキーライラックではあったが、その頃の伊藤厩舎長の評価は、「時間をかけながら良くなっていく馬」だった。

 「素質の高さを随所に感じさせていた一方で体質が弱く、冬場は毛艶、馬体の張りなども決して目立ってはいませんでした」

 無理をすることなく調教が行われていったラッキーライラックではあったが、そこで我慢をさせたことが実を結ぶ。牧場の至る所に緑が芽吹いていた5月に入ると、毛艶、馬体の張りといった外見での変化が著しくなったラッキーライラックは、調教での動きもまた、一際迫力を増してきたのだ。

 「元々は秋移動を考えていたのですが、この状態なら7月に入厩できるのではと思えるようになりました。向こうに行ってからのゲート試験も一発でクリアしてくれましたし、まさにとんとん拍子でしたね」

 父も初陣を飾った芝1600mのメイクデビュー新潟で勝利をあげたラッキーライラックは、アルテミスS(G3)に出走。デビュー戦、そしてこのレースと好位に付け、そこから、決め手十分の脚を使うというレースセンスの良さを見せつけた。

 「新馬戦を見た時から競馬が上手な馬だと思っていましたし、アルテミスS(G3)でも同じようなレースができれば勝ち負けになると思っていました。他にも育成を担当させていただいたオルフェーヴル産駒がいますが、その馬も動きがしっかりとしていましたし、『オルフェの仔は走る』との思いを重賞という結果で実証できたことも嬉しかったですね」

 オルフェーヴル産駒の長所について、伊藤厩舎長は「動きの良さだけでなく、高い心肺能力を持っている馬も多い」と分析する。ラッキーライラック自身、距離が伸びた方がいいと思っていた馬らしく、その意味では活躍の場はマイルだけに止まる事も無さそうだ。

 次走は阪神JF(G1)を予定しているラッキーライラック。このレースも勝利した向こうには、ジェンティルドンナの果たした牝馬三冠制覇が見えてくるはずだ。