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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系4歳上 (国際)牝(指定) 定量
  • 芝1600M
  • 天候:雨
  • 芝:稍重

ジュールポレール

戦歴 14戦6勝 生産者 (有)社台コーポレーション白老ファーム 馬主 (株)G1レーシング
調教師 西園正都 騎手 幸英明

取材ノート

 昨年3着と悔しい思いをしたレースから1年。一度は1600万下にクラスを落としたものの、すぐにオープンへと舞い戻り、休み明けの阪神牝馬S(G3)では不利がありながら、0秒2差の5着に入着したジュールポレール。

 このヴィクトリアマイル(G1)に出走した18頭の中で、ジュールポレールの収得賞金は最下位。場合によっては出走も危ぶまれたが、このレースに出走させるべく最善を尽くしてきた西園正都調教師の強い思い。そして、主戦を務めてきた幸英明騎手の好騎乗が、ハナ差でのG1戴冠へと繋がった。

 「完璧なレースだったと思います。いい位置でレースをしてくれましたし、最後の直線でも、馬場のいいところを通ってくれて、最高のタイミングで仕掛けてくれました」と笑顔で話すのは、ジュールポレールを生産した、白老ファームの石垣節雄繁殖主任。母サマーナイトシティにとっても、ジュールポレールがサダムパテック(マイルCS(G1))以来、2頭目のG1勝ち馬となった。

 「こちらにいた頃のジュールポレールですが、遅生まれということもあったのか、小柄な馬体をしていました。サダムパテックこそ早い時期から能力を開花させてくれましたが、産駒は年齢を重ねながら完成を迎える傾向があり、西園先生もその特徴を掴んでくださっていたからこそ、じっくりと進めてくれたのだと思います」

 3歳の4月に3歳未勝利戦でデビューを果たしたジュールポレールは、3戦目に初勝利。その年の秋から4歳の春にかけて破竹の3連勝でオープン入りを果たす。

 「エリザベス女王杯(G1)こそ大敗(16着)していますが、その他のレースでは掲示板を外したことのないように、安定したレースを続けてくれていました。重賞でも惜しいレースが続いていましたし、出走が決まったときには、このチャンスをものにして欲しいとも思っていました」

 G1レースの中でも、特に前年の好走馬が好成績を残す傾向が強いヴィクトリアマイル(G1)。昨年と同じく稍重の馬場で行われたレースながら、勝ち時計は昨年の走破タイムである、1分34秒1を上回る1分32秒3だったというのは、流れの違いこそあったとは言えども、ジュールポレールがこの1年で力を付けてきた証とも言えよう。

 「追い切りも良かったですし、TV中継でもパドックの姿を褒めてもらっていたので、昨年よりも状態はいいと再確認できました。改めて、様々な要素の全てが揃ったからこそ、G1を勝てたとも思っています」

 母サマーナイトシティは当歳馬こそいないものの、1歳馬(サマーナイトシティの17、牝)の父は、「白老配合」となる父オルフェーヴル。また、お腹の中は、こちらも「白老配合」で、サダムパテックとは4分の3兄弟となるイスラボニータの仔を受胎している。

 「サマーナイトシティもすっかり名牝ですね。父が凱旋門賞(G1)を制したエリシオながらも、産駒たちはスピードに秀でており、特にマイルの流れがあっているのでしょう」

 ジュールポレールだがレースの後は休養に入り、マイルCS(G1)を目標としたローテーションが組まれることになった。所属するクラブの規定で来年の春には引退が決まっているが、充実期を迎えた感もある今、それまでに更なるタイトルを積み上げてくれそうだ。