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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳上 (国際)(特指) ハンデ
  • 芝2000M
  • 天候:晴
  • 芝:良

エアアンセム

戦歴 27戦5勝 生産者 社台ファーム 馬主 (株)ラッキーフィールド
調教師 吉村圭司 騎手 藤岡佑介

取材ノート

 7歳の夏にして、これが5度目となる重賞挑戦。2歳時にはメイクデビューとホープフルSを優勝し、3歳時にはクラシック戦線も沸かせたエアアンセムだったが、5歳時に脚部不安を発症し、約1年もの休養を余儀無くされてしまう。

 「2歳11月のデビューから順調にレースを使ってきましたが、5歳秋に脚部不安を発症してからは、長期の休養を余儀無くされました」と話すのは、社台ファームの東礼治郎場長。社台ファームにとってもエアアンセムの血統はエアシャカール(皐月賞(G1)、菊花賞(G1))、エアメサイア(秋華賞(G1))と牧場を代表する名牝系というだけでなく、馬主であるラッキーフィールドの吉原毎文代表にとっても、ゆかりの血統馬であった。

 「休養が決まった後、吉原オーナーとお話させていただく機会があったのですが、『焦らず完治までゆっくり取り組んで欲しい』と我々の逸る気持ちを見通されているかのようにお声がけいただきました。これだけの馬にも関わらず、オーナーがどっしり構えてくださったことが、実に心強かったですね」

 休養前も準オープンで好走を見せるなどの活躍を見せてきたエアアンセムであったが、復帰3戦目となるスピカSに勝利すると、続く都大路Sでも2着となるなど、本格化の兆しを見せ始めていた。

 この函館記念(G3)は5番人気の評価となったが、よどみの無い流れの中をスムーズに好位置をキープしていくと、最後の直線では先に抜け出したエテルナミノルを交わして先頭に踊り出る。

 「これまでのレースはまずは無事に、の思いで見ていましたが、今回のゴール前は力が入りました。好騎乗を見せてくれた藤岡佑介ジョッキー、レース選択を含めて、勝つためのベストな判断をしてくれた吉村調教師は勿論のこと、復帰を後押ししてくださった吉原オーナー、そして、応援をしていただいたファンの方々にも、改めてお礼を言わせていただきたいです」

 これでサマー2000シリーズの首位タイに立ったエアアンセムだが、詰めたローテーションを避けるべく、レースの後は社台ファーム山元トレーニングセンターへと放牧。秋開催からの始動を目指すこととなった。本格化の兆しだけでなく、良血開花も見せ始めた今、このブラックタイプを更に太く黒い書体で書き換えてくれそうだ。